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 捏造祭続行中


    ※本気で会話オンリー文 2※



    寒い。
    まず、気温が低い。
    陽も翳ると、風は冷たく凍みるように強くふきつける。

    「行動しやすくていいはずなんだけどね」
    「そうですか?風が強い日って匂いが流れるのが早すぎて、あんまり好きじゃ
     ないですね、ボクは」
    「いやいやコレが意外とね。風が強いってことは音も大きいわけだから気配が
     紛れやすくて隠密行動には最適なのよ。匂いも風の勢いで色んなのが混ざ
     るし、ウチの犬もお気に入りだよ、こんな日はさ」
    「じゃあ犬出してください。暖をとります」
    「やだよ、寒くてかわいそうじゃない」
    「お気に入りだっていったくせに」
    「テンゾウに寒くないってアピールしたかっただけなの。元気だしていこーよ」
    「出ません。ぜんっぜん出ない。ていうか寒いは禁止ってご自分が言い出した
     んですよ」
    「しょうがないでしょーうっかり出ちゃったもんは。ペーペーなんだから大変な
     現場いっぱい経験しときなさいよ」
    「今月頭から、温度差激しいところばかり回らされて疲れてるんです」

    常夏の国から極寒の里まで。間に温暖な木の葉も挟んで、極端な移動を繰り
    返す日々だ。

    「コレが終わったらゆっくりしていいからさ〜」
    「先月から言い続けてるじゃないですか、それ…もう騙されませんよ」
    「だまされてよ〜。もー」
    「こんなめちゃくちゃな行程になるのって、やっぱりウチ人少ないんですよ」
    「それもあるけど」
    「ど?」
    「それ以上に忙しいんだもん、しょーがないでしょ。ほら文句いってないでさっさ
     と進む!」
    「人員欲しいですね…」
    「新人来たら次はオマエが教育係なんだからね」
    「え、早すぎませんか?」
    「そんなことナイない。オマエももう暗部にきてもうすぐ一年じゃない。暗部とし
     てのノウハウだって、他にも色んなものをさ、そろそろ次の世代に託す時期が
     きてるのかもしれないね」
    「先輩から何も託されてませんよ?」
    「託したよ!」
    「後輩の愚痴を聞き流すスキルなら受け継いだかもしれません」
    「嘘だぁ、もっとイイのあげてるはずだって」
    「どうでしょうね」
    「生意気だなあ」
    「あ、生意気を許す気風は作ってくれたのは先輩かも」
    「それだけなの?ほかにも、もっと実用的なこといっぱい教えたでしょーが!」
    「いや、でも一番大きいのそこじゃないですかね。目下の者も軽口を叩ける雰
     囲気というか」
    「うわー、オレちょっと今やりきれない気持ち」
    「そうですかね?新人には多分、一番好評だと思いますが」
    「かるくち…」
    「・・・そんなにショック受けなくても・・・」
    「・・・・・・軽口だけなんだ・・・」
    「言い過ぎました」
    「逆だよ!言い過ぎっていうよりむしろ足りないの!」
    「軽口だけじゃなくて色々受け継がせていただいきました」
    「もー、なんかなー。棒読みなのが余計むかつくんだけど」
    「すいません、ホラ前。灯り見えてきましたよ」
    「わかってるよ!見えてます!!あーもう寒い!」
    「寒いですね」

    「・・・戻ったね。話題」
    「あー。怒ってる方がテンション高くてよかったのになあ」
    「だめだ、もう思い出しちゃった。寒いよテンゾウ」
    「もっと言い争えばよかったですね」
    「なんかもっとむかつくこといってよ。得意でしょそういうの」
    「あ、いまちょっとむかつきました」
    「お」
    「でも声を荒げるほどじゃないですねぇ。寒いし」
    「だめだなあ。こーいう時、冷静同士だと盛り上がらないね」
    「先輩言うほど冷静じゃないですよ」
    「あ、ちょっとむかついた。その調子で頼むよ」
    「犬出してくれないし」
    「それ文句としてはいまいちだね。怒らせてくれないと」
    「案外難しいんですよ、こういうのも」
    「そなの?あーだめだやっぱ寒い。予想より全然雲の動き早いんだもんな・・・
     ここまでは冷えないはずだったのに」
    「寒いさむいっていわないでくださいよ。なんかもうホント寒くなっちゃうんです
     けど」
    「だから、それを紛らわす為にテンゾウ、なんかむかつくこと」
    「口論じゃなくちゃいけない理由がイマイチわかりません」
    「そりゃ、チャクラ張ればいいよ。それが一番早いよ。でもオレもうくたくたで
     あんま余力ないんだよね」
    「ボクにはまだ余裕がありますけど」
    「余裕のあるテンゾウがポカポカしてて、オレは一人寒い思いしてるのって
     ちょっと気の毒じゃない?」
    「うわ、聞かなきゃよかった」
    「まあ、建前はそうで、本音はなんていうの?やっぱこの程度でチャクラを
     必要としてるようじゃこの先やってけないかもしれないから、鍛えないとね
     ってことで」
    「建前が本音に聞こえるのは気のせいですか?」
    「気のせいだよ。てか、オレがもうちょっと若い頃はさー、暗部服に首周り
     あっためただけのカッコで豪雪地帯行ったりとか、もっと酷い無茶いっぱい
     してたよ!」

    ほとんど自分と変わらぬ外見で、若い頃とかいわれてもと思わないでもな
    かったが、カカシの経歴の長さは伊達ではない。
    まあ、そういう表現になってしま うのも仕方がないのだろう。

    「外套着は?」
    「まだなかったね。その任務から帰ってきてすぐ申請したんだよ」
    「あ、若い世代に受け継いだモノありましたね」
    「そーいうのばっかじゃなくてさ、もっとこう技術とかいっぱい吸収するべき
     なんじゃないの?」
    「先輩の技術は早々吸収できる類のものじゃないので」
    「別に技盗めってわけじゃないのにさ。心得とかいっぱいあるじゃない」
    「心得っていうか」
    「なによ、言い淀んじゃって」
    「寒いってんなら、こうやってベラベラ喋るのなくしたほうが喉に優しくない
     ですか?」
    「あ、それもそうね」
    「先輩・・・」
    「ごめん、口布ある分あんまそこは気にならなかった」
    「あ、それすごいむかつきました」


    テンゾウはそのまま任地に着くまで口を利いてくれませんでした。












オチはありません。話もいきなりです。
寒い話。いやほんと今日寒くてorz
一旦凍えて寝たのに結局寒くて起きました。

えっとこれはテンカカです・・・言い張るのは自由です・・・よ・・・。
そしてまた偉大なるカカシ先輩になってない先輩がここにいます。
まだ、まだテンゾウに偉大なるカカシ毒がまわってません!(いつ
まわるんだ)
外套だのなんだの捏造は続いてますが、やっぱり映画第一弾を
見返す度(17歳の暗部スタイル)に「あのカッコないだろwww」と
微笑んでしまいます。かわいいからいいけど!(なんでもいい)
とりあえず忙しい暗部時代妄想です。
この二人がじゃれるように(書いてるつもり)言い争うのを妄想して
萌えてます。更に、そうなるまで慣れるの時間かかったんじゃない
のーとか考えるともっと萌えます。お手軽なマイmoeです。