index

about

text

memo

link

info

TOP










 捏造祭進行中


    ※本気で会話オンリー文 3※



    ベッドに腰掛けた、テンゾウの腹部には二本の手がまきついている。

    「離れたくないなあ」
    「ずいぶん可愛いこといいますね」

    肩のあたりでため息がひとつ。

    「そ?オマエがつめたいだけじゃないの」
    「つめたいですか?」
    「久々の恋人との逢瀬の直後にしてはつめたいほうだと思うよ」
    「やさしくしたじゃないですか」
    「だれが最中の話してんの!その後!終わったアト!!」
    「今ですね」
    「むかつくなあ」
    「すいません」

    「そーいうすかし方がつめたいと思うんだよねオレは」
    「そんなつもりはないんですけどね」
    「だいたい、おまえ手がつめたいすぎるよ!」
    「そういう話なんですか?」
    「違うけどついでだよ!なんかさ、ナニやっても平気ですみたいな顔しちゃって
     さ、手があんま冷たいんでびっくりして抱きついて、余計冷たくなるんだよ?
     悪循環すぎるよ!」
    「それ悪循環っていうんですかね?」
    「あっ、その態度もむかつく〜」

    「っていいながら、だきついてるじゃないですか」
    「だって寒いんだもん。手のひら以外はあったかいし、オマエ」
    「うっわ、言い切るし。服着ればいいじゃないですか」
    「なんで汚れた服きなきゃいけないのさ」
    「寒いからでしょ?それに汚したのは先輩でしょ」
    「オマエが下にしいたままにしなきゃ汚れてないよ!!」
    「・・・あー、すいません」

    「オレ、何度も蹴り出そうとしたんだよ?なのにテンゾウがそのまま続けるから
     絡まって抜けなくなったんじゃん」
    「それは・・・すいません・・・けど、文句いいながら抱きつかないでくださいよ」
    「だから寒いんだって」
    「お布団で温まるといいですよ」
    「コドモに言い聞かせるみたいにいわなくても知ってるよ!」
    「聞いてくれないからいってるのに」
    「・・・ほんっと生意気な子だよ」
    「ボクがですか」
    「ここにオマエ以外がいるか!」
    「先輩がいますから」
    「もー」

    「ほら、手離してくださいよ。任務ですから」
    「・・・いってらっしゃい」
    「いってきます。先輩は久々のオフ堪能しておいてください」
    「寒いのに」
    「こっちはこれからもっと寒いとこいくんですから、文句いわないでくださいよ」
    「コドモは外で駆け回るのが仕事でしょ」
    「とうが立ちすぎてる気もしますが」
    「風邪引かないで帰っておいで」
    「・・・いってきます」
    とん、と、人差し指で頬を撫でる動き。

    「あ、れ」
    「どうしました?」
    「手、暖かいね」
    「ボク別に冷え性じゃないですから。暖かいですよ」
    「あんなに冷たかったのに」
    「緊張すると指が冷えるだけですよ」
    「ふうん?」


    それではお気をつけて。







この先輩のIQは多分低い。
寒いシリーズ三部作(いま適当に言った)完結編。

とにかく自分の部屋に布団しか暖房器具がない冬です。
ネコゆたんぽはすぐに脱走するので切なさのあまりこんな
SSばっか書いてる・・・寒いよ。都会は寒いよ。

ていうかかろうじてテンカカな・・・のかな・・・。
最近自信がなくなってきた私です。